旅の日記

台鉄ローカル線<平渓線>沿線

台鉄ローカル線<平渓線>沿線

 

菁桐(セイトウ・ヂントン)・平渓(ヘイケイ・ピンシー)・嶺脚(レイキャク・リンジャオ)・望古(ボウコ・ワングー)・十分(ジュウフン・シーフェン)・大華(ダイカ・ダーファー)・三貂嶺(サンチョウレイ・サンディァオリン)の七駅が正式な平渓線になりますが、列車は侯硐(コウドウ・ホウトン)・瑞芳(ズイホウ・ルイファン)・深澳線の海科館(カイカカン・ハイケガン)まで運行されています。

※( )内は前が日本語読み、後ろが台北語読みになります。台鉄平渓線

 

 

瑞芳からは、朝5時台から20時台まで、菁桐からは、朝5時台から21時台まで、どちらも1時間に1本の運行です。(2016年5月現在)

 

菁桐から書き始めましたが、平渓線の起点は三貂嶺で菁桐が終点です。もともとは台湾屈指の炭田があった「菁桐坑」開発のために敷設された専用路線でした。

 

 

 

平渓線路線

平渓線に乗るには、三貂嶺駅を起点にするのか、菁桐駅を起点にするのかで、行き方が変わります。

 

●三貂嶺駅を起点にするルート

台北駅から瑞芳駅まで、縦貫線に乗るのが(正確には途中の八堵からは宜蘭線になります)一番簡単です。

97_台北駅(台北車站)103_平渓線瑞芳駅①

台北駅                瑞芳駅

 

台北からは、特急(自強号)や急行(莒光号)もあり、時間帯によって本数は異なりますが、大体は1時間に2本ないし3本は走っています。ただ、特急で約40分前後、普通(区間車)で約50分前後ですので、特急でも普通でも10~15分程度しか変わりません。

また、自強号(特急)、莒光号(急行)は原則全席指定になりますが、席なしで乗ることもでき(所謂立ち席)、席が空いていれば、その席の指定券を持っている人が現れるまでまで座ることもできます。

料金は、自強号(特急)NT$76、莒光号(急行)T$59、区間車(普通)NT$49になります。(2016年4月現在)

時刻表は<ここ>をクリックして調べてください。

 

●菁桐駅を起点にするルート

台北MRT(捷運/ジエユィン)文湖線の「木柵」から台北客運(バス)の795路(795系統)に乗って「菁桐坑」バス停で降ります。

005_十份方面バス(795)停②007_菁桐杭バス停前

木柵バス停            菁桐坑バス停

 

バス代はNT$45で、朝夕の時間帯は道が混むので少し時間がかかるかもしれませんが、他の時間帯でしたら45~50分くらいです。

余談ですが、この路線は平渓線の「菁桐」に行くのが目的でしたら「菁桐坑」で降りることになるのですが、平渓線に乗るのが目的ではなく、「十分」に行くのが目的でしたら、直接バスで行けますので早いかも知れません。

バスの路線図時刻表はこちらを参照してください。

台北駅を起点に考えますと「台北」から「木柵」までMRTで約25分でNT$30かかります。

MRTのホームページはこちらを見てください。

 

●平渓線各駅

三貂嶺(サンチョウレイ・サンディァオリン)

降りていませんので、写真もありませんが、この駅から菁桐までの7駅が平渓線になります。

大華(ダイカ・ダーファー)

降りていませんので、写真もありません。

十分(ジュウフン・シーフェン)

053_十份駅②

 

この駅は、単線の平渓線で唯一行き違いのできる駅です。

 

 

 

 

 

055_十份老街①057_十份老街③瑞芳方面に向かう線路の両側に天燈を売るお店がずらりと並んでいて、列車が来ない時間に線路上から天燈を飛ばしています。

076_十份瀑布②079_十份瀑布⑤077_十份瀑布③

駅から老街を通り抜けて30分ほど歩くと台湾のナイアガラと呼ばれる「十分瀑布」があります。落差約20m、幅約40mと小ぶりですが、半円形の綺麗な形です。

 

 

068_天燈発祥の地記念碑

 

十分瀑布に行く途中には「天燈発祥の地」の碑が建っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

064_静安橋③

また、駅のすぐ横には、「静安橋」という全長128mの吊橋があります。

062_静安橋①

 

 

 

 

 

 

 

 

望古(ボウコ・ワングー)

降りてもいませんので、写真もありません。

嶺脚(レイキャク・リンジャオ)※脚は「月谷卩」

044_嶺脚駅

 

降りていませんので詳細は分かりませんが、停車した位置が駅看板の前でしたので、写真だけ撮りました。

 

 

 

平渓(ヘイケイ・ピンシー)

043_平渓駅ホーム(菁桐方向)②

この駅は降りていませんが、数分の停車時間がありますのでホームに降りることは可能です。菁桐方面から来ると、平渓駅に着く直前に線路沿いに老街(商店街)があります。

旧暦の1月15日(元宵節)に開催されるランタンフェスティバルには大勢の人が集まり、無数の天燈が夜空に放たれ幻想的な光景を作り出すそうです。

 

 

菁桐(セイトウ・ヂントン)

020_菁桐駅①

この駅は、日本式木造駅で1929年に建てられ、台湾には現存する日本式木造駅舎は4つあるそうですが、そのうちの一つです。

 

 

 

034_列車入線011_平渓線終端から菁桐駅方向②

008_平渓線終端(菁桐駅)②

 

 

ここが、平渓線の端っこです。

 

017_菁桐駅前周辺②015_菁桐老街駅前は老街になっており、お土産物屋、食べ物屋が並んでいます。食べませんでしたが、B級グルメの「鶏捲」を売っているお店もあります。お土産物屋さんと一体になっている「鉄道故事館」(無料)もあり、古い写真などが展示されています。

022_菁桐駅から十份方向に歩いて(竹筒に願い事を書いて吊ってある)024_情人橋(吊り橋)②<橋手前から>駅周辺には竹の筒に願い事を書いた絵馬のようなものが至る所に吊るされています。「許願筒」と言うそうです。

また、近くには日本人集落などがあり、見所はたくさんありますが、残念ながら私は行ってません。

 

●宜蘭線各駅

侯硐(コウドウ・ホウトン)

平渓線の駅ではなく、宜蘭線の駅になりますが、この駅は猫好きな人には魅力的な駅だと思います。

猫と共生できる街づくりを進めて「猫の町」が形成され、小さな集落に50匹前後の猫が棲んでいるそうです。残念ながら私は降りていませんので写真はありません。

 

瑞芳(ズイホウ・ルイファン)

103_平渓線瑞芳駅①105_平渓線瑞芳駅③平渓線に乗るためには、台北からこの駅で降りればよいし、台北へ行く列車もこの駅から乗ります。

また、九分に行くのもこの駅前からバスが出ています。

 

●一日周遊券

平渓線一日切符平渓線一日切符裏面平渓線区間と深澳線の海科館駅まで自由に乗り降りできる一日乗車券があり、台北駅、瑞芳駅、菁桐駅で購入できます。NT$64ですので、4回以上乗り降りしないと元は取れません。

また、日本の江ノ島電鉄と提携しており、一方の一日乗車券を他方で見せるとそちらの一日乗車券が無料でもらえるのですが、何年間有効なのかは分かりません。

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