なにわ七幸巡り
2016年9月4日(日)に<なにわ七幸めぐり>に出かけました。台風の影響も心配されましたが、晴天に恵まれ雨に遭うことはありませんでした。
<なにわ七幸>(順不同)は、<太融寺><大阪天満宮><四条畷神社><四天王寺><大念佛寺><今宮戎神社><住吉大社>の2寺5社ですが、今回は時間の都合もあり<四条畷神社>には行けませんでした。ただ、<露天神社(お初天神)>に寄りましたので7か所は回った形になっています。
スタートは番外の<露天神社>からです。
今回も男は私一人で、三人の幼馴染と四人で回りました。エンジョイエコカード(600円)を購入し、先ずは地下鉄谷町線「東梅田」に出ました。
<露天神社:お初天神>
創建1300年以上の歴史がある神社ですが、実話をもとにした近松門左衛門の「曾根崎心中」(1703年)が大評判になり、大勢の人が押しかけて以降、通称<お初天神>と呼ばれるようになったそうです。このお初と徳兵衛の恋物語にあやかり、縁結び、恋愛成就の地として「恋人の聖地」とも呼ばれています。1945年6月の大阪大空襲で焼失しましたが、戦後に再建されました。
<太融寺>(無病息災)
西暦821年、嵯峨天皇の勅願により弘法大師が創建した高野山真言宗の寺院です。その後1615年大坂夏の陣、1945年大阪大空襲と2度にわたり全焼しましたが、戦後に再建されました。境内には、「淀殿の墓」「芭蕉の句碑」などもあります。
太融寺の前は何度も通っているのに、境内に入ったのは今回が初めてでしたが、大勢の方がお参りをされていましたし、淀殿のお墓があるのも初めて知りました。
一駅なので歩いて移動できないこともありませんが、エンジョイエコカード(600円)を購入しているし、先日の韓国旅行で痛めた足の痛みも残っているので地下鉄谷町線で「東梅田」から「南森町」に移動し<大阪天満宮>に向かいました。
<大阪天満宮>(学業成就)
949年に村上天皇の勅命により、菅原道真公の御霊を祀り創建されました。江戸時代の記録に残るだけで7度の火災にあい、現在の本殿は1843年に再建されたものです。7月24日、25日に行われる「天神祭」は日本三大祭、大阪三大夏祭の一つです。日曜日ということもあり、多くの人が参拝に来られていました。
次は地下鉄谷町線「南森町」から「四天王寺夕陽丘前」まで移動しました。
<四天王寺>(家内安全)
593年に聖徳太子が仏教の守護神である四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)を安置して建てたと伝えられています。「四天王寺式伽藍」と呼ばれる日本で最も古い伽藍配置方式で、南から北に向かって、中門、五重塔、金堂、講堂が一直線に並び、それを回廊が囲む建築様式です。この四天王寺も幾度もの災害や戦火に見舞われましたが、建築当時の様式を忠実に再現しています。
元来、特定仏教に偏しない「八宗兼学」の寺であり、一時期「天台宗」に属していたが、1946年以降、仏教の諸宗派にこだわらない、全仏教的な「和宗」の総本山として独立しています。
この日は、市がたっていて大勢の人で賑わっていました。
今度は、地下鉄谷町線「四天王寺夕陽丘前」から「平野」まで移動ですが、いったん「天王寺」で降りて昼食をとり「平野」へ向かいました。考えて見れば、谷町線沿線を巡っています。
<大念佛寺>(諸芸上達)
良人上人によって1117年に創設された「融通念佛宗」の総本山です。良人上人は聖徳太子への信仰が厚く、四天王寺に立ち寄った際に、太子より<四天王寺>の西南にある平野の地に念仏道場を建てるようにと夢のお告げを聞き、その後、鳥羽上皇の勅願により1127年に創建されました。本堂は大阪府下最大の木造建築で国の登録有形文化財に指定されています。
他の神社仏閣には何度か足を運んだことがありますが(太融寺は前を通ったことがあるだけですが)、七幸めぐりをしなかったら、来ることはなかったお寺です。でも、訪れてみて、こんなに立派なお寺があるのかとびっくりしました。本堂では気持ちが洗われるような時を過ごせました。
<大念佛寺>を後にして、<今宮戎神社>に向かいます。「平野」から「天王寺」で御堂筋線に乗り換えて「大国町」で下車しました。
<今宮戎神社>(商売繁盛)
聖徳太子が<四天王寺>を建立した際に、西方の守り神として創建されたと伝えられています。もともとは漁業の神様でしたが、平安末期に<四天王寺>の西門に「浜の市」が立ち、その守り神としても崇拝されるようになり、やがて市場が発達し商売繁盛の神様として崇拝されるようになりました。
境内は「えべっさん」時の雰囲気とはまるで違います。大阪七福神巡りをした時にも感じたことですが、不思議と逆に境内が狭く感じられます。
次は、最後の<住吉大社>です。住吉大社へは「今宮戎」駅から南海電車で行ってもいいのですが、せっかくですから、機会がなければ乗ることのない阪堺電車阪堺線で「恵美須町」から「住吉鳥居前」まで行きました。運賃は210円です。
<住吉大社>(厄除祈願)
諸説あるようですが、神功皇后摂政11年(西暦211年)に鎮座されたのが始まりと伝えられています。全国に約2,300社ある住吉大社の総本社で、住吉造と呼ばれる神社建築史上最古の建築様式で建てられた本殿は国宝に指定されている。第一本宮から第四本宮まであり、第一、第二、第三本宮は東西(縦)に並び、第四本宮は第三本宮の南に位置しています。初詣も全国屈指の参拝者数です。
大鳥居の先に見える反橋(太鼓橋)は、地上界と天上界をつなぐ掛け橋として虹にたとえられていました。
「五所御前」には「五」「大」「力」と書かれた小石があり、これを集めてお守りにすると心願成就の御利益があると言われていますが、何と私以外の三人がいとも簡単にそれぞれの石を見つけ、私がもらいました。自分では見つけてないので御利益があるのかどうか分かりませんが、早速お守りにしました。
帰りも、阪堺線を利用し、今度は上町線で「住吉鳥居前」から「天王寺駅前」まで出ました。運賃は210円です。
乗ってきた車両ですが、表示はすでに折り返しの「あびこ道」行に変わっています。
天王寺でどこかでお茶でも飲んでゆっくりして帰ろうとしましたが、日曜の夕方でもあり、どこもいっぱいだったので「天王寺」から谷町線で帰途につきました。
因みに、今回行かなかった<四条畷神社>は(心願成就)の幸でした。