世界遺産:高野山を巡る
2016年9月13日(火)、14日(水)1泊2日で、世界遺産<高野山>に行ってきました。昨日の京都鉄道博物館と同様に健ちゃんと二人です。
2016年9月13日(火)
難波で「高野山・世界遺産切符」(2,860円)を購入しました。この切符は、難波から高野山までの往復運賃と高野山内のバスが2日間乗り放題です。他に金堂などの入場割引やお土産の割引などが受けられます。
朝9:00難波発の極楽橋行「快速急行」に乗りましたが、車内は空いており、大半は高野山方面に向かうであろう人で、途中の停車駅で数人の乗り降りがある程度でした。ボックス席に座り二人でゆったり座っていけました。極楽橋まで直通で行ける快速急行(急行含む)は6:00、9:00、10:24、12:15、13:45の5本しかありません。(2016年9月1日現在)後は特急「こうや」だけですが、こちらも8:42、10:00、13:36、14:36の4本だけです。
このまま、快速急行で行けば、乗り換えなしで極楽橋まで行けるのですが、橋本(9:47着)で降り特別仕様列車「天空」(10:12発)に乗り換えました。この列車は4両編成で、前2両が座席指定、後ろ2両が自由席で、自由席は普通の横長シートですが、指定席は窓外の景色を見るために進行方向に向かって右の景色を見れるようにした座席配置です。座席指定料金は510円ですが、事前予約が必要で「橋本」駅ホームにある「天空」専用窓口で予約番号と引換に指定席券を購入します。同じ快速急行から、数十名が降りて乗換をしていましたが、車内にはいくつか空席もあり、後ろの自由席には誰も乗っていませんでした。指定席は自分で選べず、予約順であったり、人数であったりで振り分けられ、我々は後ろの列でした。ただ、この日は、前でも後ろでも大差はなく、その理由は「林間田園都市」あたりから雨が降り出し、窓外が靄っていて充分に景色を堪能するには至らなかったからです。平日で、観光のトップシーズンでなければ、指定席を買わずに普通の車両になりますが、自由席でも充分だと思います。
10:46「極楽橋」に着きました。乗り継ぎのケーブルカーは10:51発ですが、「高野山」に着いてから「大門」に行く予定にしてましたので、このケーブルカーに乗っても、「高野山」駅で「大門」行きのバスを待つことになるだけなので、次の11:12発に乗ることにして「極楽橋」駅で時間を潰しました。
「極楽橋」駅で「天空」と「こうや」のツーショットです。改札口は1か所ですが、外に出るとこんな感じです。
ケーブルカーの乗車時間は5分です。
「高野山」駅に着きました。このバスで「大門」に向かいます。「奥の院」に向かうバスは頻繁に出ていますが、「大門」行きは少ないです。
<大門>
「高野山」駅につき、バスで<大門>に向かいましたが、駅でバスを待っている時は傘もいらないほどの小雨だったのが<大門>のバス停に着く直前から突然土砂降りになり、傘なんて役に立ちません。私はポンチョでリュックごと雨をしのぎましたが、ズボンや靴は一瞬にしてグチュグチュです。健ちゃんは合羽と傘で防御してましたが、リュックはむき出しなので中まで雨がしみ込んでいました。
<高野山>は雨の日は弘法大師様が宿られていると言われ、雨の日のほうが有り難いと言われていますので、土砂降りで迎えていただいて有り難いと思わないといけないのですが、それにしても、写真を見てもらったら分かると思いますが「大門」を見ているときに一番強い雨が降っていました。
高野山の入り口になり、一山の総門である<大門>の左右には金剛力士像が凛々しく建っています。
その後「お助け地蔵」に向かおうと思っていましたが、こんな土砂降りの中では行く気も失せ、「金堂」方面に歩いて戻りましたが、途中のイートインできるお弁当屋さんで食事をしました。あれだけ降っていた前も店を出た時には、傘もいらない程度の小雨になっていました。
<壇上伽藍>
<中門>の四方には<持国天><多聞天><広目天><増長天>の四天王が祀られています。
<持国天><多聞天>は1843年の大火の際に焼失をまぬかれた像ですが、<広目天><増長天>は高野山開創1200年に合わせて<中門>が再建された際に新造されたものです。色が明らかに違いますよね。
<中門>を抜けると<金堂>が正面に現れます。
<金堂><根本大塔>を見ていると<大塔の鐘>が突然鳴り始めました。住職が鐘を突き始めましたのですが、何回も打っており、途中で見るのをやめましたが、108回を打つそうです。動画はこちらです。
その後、<蛇腹路>を進み<金剛峯寺>に向かいましたが、途中に<愛染堂><大会堂><東塔><智泉廟>があります。
愛染堂 大会堂
<金剛峯寺>
<金剛峯寺>の入館料は500円ですが、世界遺産切符での割引(20%Off)があり、400円で入館できます。<大広間><柳の間>などの襖絵、<上壇の間>の総金箔押しの壁など見どころがたくさんあります。また、<新別殿>では、お茶とお菓子の接待をしてもらえ、タイミングが合えば、約15分の法話を聞くこともできます。ちょうど法話がある時間だったみたいで、お茶を飲みながら、休憩がてら聞きましたが、堅苦しくない法話ですので聞きやすいです。
<蟠龍庭>と呼ばれる石庭は、国内最大の大きさで、2,340平方メートルあります。雲海の中で雌雄一対の龍が奥殿を守っているように表現されているそうです。
この日は、まだ15時少し前で早いですが、雨で濡れたズボンや靴が気持ち悪いので宿坊にチェックインすることにしました。
<金剛三昧院>
今回手配した宿坊は、境内に国宝の<多宝塔>がある「金剛三昧院」です。この多宝塔は、日本で2番目に古い多宝塔です。
本坊で受付を済ませて、道を挟んで建っている宿坊に案内されました。
お風呂は16時半から、食事は17時半からなので、お風呂にはいれるまで1時間少しあるので着替えをしてゴロゴロしてました。お風呂は二人で一番風呂に入り、部屋に戻って程なくすると夕食が運ばれてきました。
食後は二人とも睡魔に襲われながらも、今寝ると夜中に目覚めて大変ということで、近くにあったコンビニまでお菓子やコーヒーの買い出しに出ましたが、宿坊は道路から奥へ入っているので、周辺は暗くてコンビニに出るまでは何もありません。
健ちゃんは21時半に眠りに陥り、私も22時には闇の中に入っていました。
2016年9月14日(水)
朝6時半から、本坊の位牌堂で朝のお勤めがあり、希望者は参加ができます。私は参加したのですが、健ちゃんはパスしました。昨日15組の泊り客があると聞いていたので、一組2~3人だとすると、30人から40人近くの泊り客がいたと思いますが、お勤めには私も含めて30人が参加していました。ミニマムの数字で考えると、健ちゃんを除く全員が参加していたのかも知れません。うち欧米からの泊り客が12人で、日本人が18人でした。30分の読経があり、読経の途中でお焼香をして、すぐ隣にある御本尊(愛染さん)が安置された本堂を案内してもらいました。読経の後、約15分の法話を聞いて朝のお勤めは終わりました。部屋に戻ると朝食が既に用意されていました。
<摩尼宝塔>
今日は<奥の院>だけが目的です。宿坊から自動車道に出たところにある「千手橋(東)」のバス停から「一の橋」まで乗る予定でしたが、観光案内所に入って「奥の院ミニチュア四国八十八か所霊場」の行き方を聞いている間に、乗る予定のバスが行ってしまいました。
奥の院まで歩くことにしましたが、二駅先の「蓮花台」バス停にある<摩尼宝塔>に立ち寄り、バス停の時刻表を見ると、先程8時台と9時台を見間違えていて、数分でバスが来ることが分かりましたので、バスを待ち「一の橋」で降りましたが、「奥の院ミニチュア四国八十八か所霊場」へ行くには次の「玉川通」バス停で降りるほうが近いです。
<ミニチュア四国八十八か所霊場
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第一番札所「霊山寺」から第八十八番札所「大窪寺」までのご本尊がずらっと並んでいます。一体一体拝んで写真を撮らせてもらいました。四国八十八か所はとても回れませんが、こちらなら約20~30分で回れます。
第一番札所の「霊山寺(釈迦如来)」から第八十八番札所の「大窪寺(薬師如来)」まで、88か所のご本尊です。
回り終わって参道に戻ると「中の橋」の少し手前に出てこれます。「中の橋」を渡るとすぐ左手に<汗かき地蔵><姿見の池>があります。
「中の橋」から「御廟橋」までの間にある主な墓所です。
写真は順に<結城秀康霊台><豊臣家墓所><織田信長墓所・筒井順家墓所>です。
そのまま参道を歩くと「御廟橋」が見えますが、ここから先は聖域になるので写真撮影禁止エリアです。
<弘法大師御廟>
<弘法大師御廟>にお参りして、帰りは中の橋観光案内所に出る道で戻りました。撮影禁止エリアですので写真はありません。
<奥の院>から中の橋観光案内所までにある、少し変わった墓所です。
<徳川家霊台>
まだ時間は早いので、予定はしていませんでしたが「奥の院前」バス停から「浪切不動前」で降り、<徳川家霊台>に立ち寄りました。入場料は200円です。家康と秀忠の霊屋があります。
左が秀忠、右が家康の霊屋です。
次は隣のバス停にある<女人堂>に向かいますが、歩いてもすぐだと言われたので歩きましたが、途中でバスに抜かれました。上り坂なのできついです。
<女人堂>
かつては、高野山も女人禁制だったので、女性は信者と言えども立ち入ることができず、この<女人堂>までしか来ることができませんでした。
「女人堂」バス停からは「高野山」まではバス専用道路で一駅です。この道は南海りんかんバスしか入れず、歩いて通ることもできません。
高野山に着くと、極楽橋から特急「こうや」に乗り継げるケーブルカーの案内をしており、これを逃すと20分後のケーブルカーになります。案内所で難波に出るのに次のケーブルカーに乗るとどのくらい違うのかと聞くと1時間違いますと言われ、予定はしてませんでしたが、特急券を購入し「こうや」で難波まで戻ることにしました。
その後は難波で遅めの昼食をとり、難波の街並みに消えていきました。雨に見舞われた高野山でしたが、雨の日には弘法大師様が高野山におられるということで、逆に良かったのかも知れません。