旅の日記

紀伊半島一周の旅(潮岬・伊勢神宮・関宿)

青春18切符を初めて使って、1泊2日の小旅行を楽しんできました。初めて訪問する<本州最南端>の潮岬。<伊勢神宮>への44年ぶりの参拝。東海道53次の47番目の宿「関宿」散策。松阪から出ている盲腸線の<名松線>にも乗ろうと思いましたが、前日に約10時間半列車に乗っていたので、疲れもあり今回はパスしました。

12月20日(火)

新大阪06:25 ⇒ 湯浅08:37<新大阪始発、湯浅行>

新大阪6:25発の湯浅行(8:37着)快速に乗り、小旅行はスタートしました。この快速は1日に1本で、かつての貨物専用線を通るので、大阪駅をスルーし、新大阪の次の停車駅は西九条です。和歌山まで快速で和歌山からは各停になります。和歌山で降りても次に乗る列車は同じなのですが、始発から終点まで乗るために湯浅まで乗りました。

快速外観快速の車内

新大阪から乗ってきた快速とその車内。折り返しは和歌山行きの各停になるようです。

湯浅駅

湯浅08:52 ⇒ 紀伊田辺09:55<和歌山始発、紀伊田辺行>

湯浅で15分待ちで、和歌山から来る各停に乗り、紀伊田辺に向かいました。ここでは45分の待ち時間があるので、駅前の喫茶店でモーニング(朝食)を食べて過ごしました。

紀伊田辺駅

紀伊田辺10:40 ⇒ 串本12:16<紀伊田辺始発、新宮行>

串本駅串本駅

串本駅ホーム

串本には、ペリーが黒船4隻を率いて来航する62年前に、「レディ・ワシントン号」が来航していて、駅前には「アメリカ船日本初来航の町」の横断幕がかかっていました。少し離れているので行きませんでしたが、それを記念して「日米修交記念館」が建てられています。

<本州最南端>

串本駅12:35 ⇒ 潮岬観光タワー12:52(串本町コミュニティバス)

今回、唯一決めていた目的地の潮岬に向かうために「串本」で降り、串本駅前から<串本町コミュニティバス>に乗って、終点の<潮岬観光タワー>まで行きました。バスの運賃は200円で前払いです。所用時間は17分で、乗っている間に雨が降ってきたんですが、終点に着いた時には止んでいました。ただ、曇り空なので、すかっとした景色を望むことができなかったのが残念です。本州最南端の碑を見て、本当は下まで降りて行ってゆっくりしたかったのですが、この日は「津」にホテルを取ってしまっていたので、列車の都合もあり、海岸線には降りないで歩いて<潮岬灯台>に向かいました。潮岬観光タワーに登っても同じ景色を少し高いところから見るだけなので登りませんでした。

潮岬観光タワー潮風の休憩所

右の建物は、本州最南端の碑の横に建っている無料の休憩所です。中にある休憩スペースからは太平洋を眺めながらゆっくりと過ごすこともできます。

東経135度46分、北緯33度26分の地です。

本州最南端の碑本州最南端の碑2

灯台には歩いて10分ほどです。歩いていく途中に、朝日と夕陽の絶景ポイントがありました。

朝陽夕陽百選のモニュメント

<潮岬灯台>

入場料300円を払って、灯台に登りました。68段ある急な螺旋階段を昇り、さらに急傾斜の階段というよりも梯子を昇ると360度見渡せますが、あいにくの曇り空で少し残念でした。先客は3人連れの学生らしき子たちがいて、階段ですれ違いましたが、他には誰もいませんでした。最南端の碑があるところには、バスで着いたのは私一人なのですが、観光バスや個人客で20数名ほどいましたが、それでも季節のせいもあるのでしょうが閑散としていました。でも、初日の出の時には大勢の人で溢れるんでしょうね。

潮岬灯台入口

潮岬灯台灯台入口灯台内部

螺旋階段の終点最後の階段?梯子?

螺旋階段68段を登り終えると、最後に階段と言うより、梯子が待ち構えていますが、人の肩幅ほどしかありません。リュックを背負っていたので、出入り口にリュックがひっかかり一苦労です。

灯台の先にある、<潮岬神社>にも寄ってみたかったのですが、バスの時間があるのでバス停まで引き返しました。

潮岬灯台前13:54 ⇒ 串本駅14:09(串本町コミュニティバス)

灯台前バス停

帰りは「潮岬灯台前」のバス停から乗り、串本駅に戻って、約40分の待ち合わせを利用して駅前にあった喫茶店で昼食を取りました。

 

 

 

 

串本14:48 ⇒ 新宮16:11<紀伊田辺始発、新宮行>

串本から乗り込んだ時、同じように青春18切符で旅していると思われる人たちが数名乗っていただけです。ほぼ、全員が終点の新宮まで行き、さらに新宮で乗り換えて多気まで私を含めて4人がずっと一緒でした。この時に年配のおじさんがいて、おばさんと会話していたのですが、翌日も再び会って、関からの帰りは木津までずっと一緒でした。このおじさんは新宮で降りたようです。おばさんはその手前で降りていきました。

<橋杭岩>

橋杭岩

また、串本駅を出てすぐに「橋杭岩」が見えます。時間があれば、ここにも行きたかったのですが、残念ながら車窓から見ただけです。橋杭岩に行くのも、串本駅からコミュニティバスで行くことができます。

この新宮まではJR西日本ですが、ここからJR東海になります。串本から乗ってきた列車。串本から神宮までの列車

新宮16:13 ⇒ 多気19:48<新宮始発、多気行>

新宮で2分の乗換で、3時間35分の乗車時間。これに串本から新宮までの1時間23分。乗り換え時間の2分を合わせると5時間の長丁場。さらに、この後「多気」駅でも2分の乗換で、津まで23分乗りますから喫煙者としてはつらいところですが、新宮駅の手前の「宇久井」駅で13分停車、「三瀬谷」駅で30分停車があり、乗り切ることができました。

神宮から多気までの列車内神宮から多気までの列車後部

新宮から多気までの列車とその車内です。特急待ちのために「三瀬谷」駅で30分の待機停車です。無人駅ですが、特急の停車駅になっています。

三瀬谷駅

多気19:50 ⇒ 津20:13 快速みえ26号<鳥羽始発、名古屋行>

この日は、駅前にある「ホテルエコノ津駅前」を取っていたので、駅ビルで夕食を取り、ゆっくりと珈琲をのんでからホテルにチェックインしました。途中から睡魔が襲っており、ホテルに入ったらすぐに寝てしまうと思っていたのに、シャワーを浴びてすっきりしたら、結局1時ごろまで起きていました。もっとも、翌日の予定を考えていたからかも知れません。<伊勢神宮>の参拝と<名松線>の制覇をしようと眠りに落ちましたが、翌朝は6時前に目が覚めてしまい、予定を変更しました。この日の乗車時間は10時間14分です。

快速みえの車内

快速「みえ」の車内です。これは2両編成ですが、4両編成もあり、翌日伊勢市から津まで乗った編成は4両編成でした。、一車両の一部に指定席がありますが、後は全部自由席です。これは指定席から写したものです。

ホテル室内ホテル外観

外観は翌朝に写したものです。

 

 

 

12月21日(水)

6時前に目覚めてしまい、結局5時間弱しか寝ておらず、その前の日も4時間ほどしか寝ていないので、昨晩寝る前に決めた予定では帰宅が22時を回るので、朝に予定変更して<伊勢神宮><関宿>に寄って帰ることにしました。ホテルで朝食を取り出発です。

津駅

津08:02 ⇒ 伊勢市09:12<亀山始発、伊勢市行>

伊勢市駅伊勢市駅

<伊勢神宮:外宮>

44年ぶりの参拝です。先ず、駅から5分ほどの<外宮>を参拝しました。不思議なんですが、何故か身がきりっと引き締まる感じがします。最近では、日光や高野山もそうですが、やはり目に見えないパワーがあるのでしょうか?意識は特にしてないんですが、雰囲気に飲み込まれるのでしょうね。

外宮入口外宮境内案内板手水舎境内

 

 

 

外宮境内パノラマ

境内をパノラマ撮影しましたが、手持ちで回しましたので高さにブレがあり歪んでいますがご容赦ください。

<伊勢神宮:内宮>

次は、外宮前からバスに乗って内宮に向かいました。運よく臨時バスが出ていて、<内宮>までの直通バスで、途中に神宮会館前に停車するだけです。バス代は430円ですが、ICOCAやPiTaPaも使えます。

内宮入口宇治橋

手水舎五十鈴川手洗場

階段より下での撮影はOKなので、そこから「正宮」を撮ったものです。

正宮(内宮)

帰りのバスは通常の路線バスで、内宮を出ると近鉄「五十鈴川」「宇治山田」を通ってJR「伊勢市」前に着きますが、次に乗る予定にしていた列車が11:20発なのに、駅に着いたのは11:12でした。乗換には時間はたっぷりあるのですが、44年前にかつてあった駅前の三交百貨店の屋上から写した「伊勢市」駅の写真を同じポイントで写して比較をしたかったので、今はホテルに変わっており、頼んでも無理でしょうが、何とか近い写真を撮るつもりが撮れませんでした。角度だけほぼ同じ感じで写すことができただけです。結局一服もしないまま列車に乗り込み、再び今日の出発地「津」まで戻りました。

伊勢市駅

2016年12月21日撮影

 

 

 

三交百貨店屋上から伊勢市駅

1972年3月31日撮影

上の写真は今回撮影したもので、下の写真は44年前に写したものです。駅前のロータリー部分はあまり変わっていないようですが、写真で見る限り、昔は左回りのロータリーで、今は右回りになっています。

 

また、駅舎に向かって左手に「日本旅行」の営業所が変わらずにあります。バス乗り場もほぼ同じ位置のようですが、左回り、右回りの違いはあります。

同じ位置(角度)から撮ってみたかったのに残念です。

 

 

 

伊勢市11:20 ⇒ 津12:00 快速みえ10号<鳥羽始発、名古屋行>

この間、快速だと40分ですが、朝は快速がなくて70分かかっていました。

次に乗る予定の列車が12:35なので、軽く軽食を取るためにミスドでドーナツと珈琲で済ませました。ここで食べておかないと、あとは食べる時間が多分ないからです。

津12:35 ⇒ 亀山12:53<伊勢市始発、亀山行>

21分の待ち合わせです。

亀山駅

この亀山を境に、JR東海からJR西日本管轄になります。

亀山13:14 ⇒ 関13:21<亀山始発、加茂行>

この列車は1両編成ですが、混んでいます。この列車で、昨日みかけたおじさんが乗っているのに気が付きました。そして、おじさんも関で降りましたが、この駅で結構降りて、おじさんとの差が出てしまい見失いました。ワンマンカーなので列車から降りるときに時間差が結構生じてしまいます。バスと同じです。

加茂行き1両編成

 

 

 

 

関駅前に建つ関宿の碑

 

 

関駅

因みに、昨日紀伊田辺から以降の列車は快速と朝に乗った伊勢市までの列車を除き、すべてワンマンカーで、ドアは先頭車両の一番前のドアしか開きません。全てのドアが開くのは駅員のいる大きな駅だけです。90%以上が無人駅ということになります。

<関宿>

ここで見学できる時間は1時間しか予定していません。1時間に1本列車はあるので、2時間でも3時間でもいいのですが、この時は早く帰ることだけしか考えていませんでした。

<関宿>は東海道53次の47番目の宿場町で、「関」の名称の由来は古代三関の一つである<鈴鹿関>由来しているそうです。東西の追分の間、約1.8Kmに古い町並みが残っていて、昭和59年(1984年)には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。今回、私が見た街並みは街道のほぼ中央あたりの数百メートルしか見ていません。

関宿街道街並み関宿街道街並み2

関宿街道街並み3

駅から5分ほどで、宿場街道に出ます。昔ながらの佇まいを見せる家屋が並んでいますが、妻籠宿などのように観光化されてはおらず、ほとんどが一般住宅で、土産物屋さんや飲食店はほとんどありません。

<関まちなみ資料館>

関まちなみ資料館入口箱階段中庭納屋内部

一般家屋を見ることができる<まちなみ資料館>に入りました。入場料は300円ですが、<旅籠玉屋歴史資料館>にも入ることができる共通入場券になっていました。

箱階段で2階に上がると、天井高は高いところで180cmほど低いところでは160cmほどしかありません。母屋と納屋に囲まれるように中庭があります。納屋への階段は傾斜がきついです。

<関宿旅籠玉屋歴史資料館>

旅籠玉屋入口今でいうフロント

最初この人形に気が付かず、靴を脱いで振り返るとそこにおっさんが座っているので、ビックリしました。いわゆる帳場で、今でいうフロントですね。

旅籠内欄間旅籠内イメージ展示

これは2階の部屋です。ここの階段も急で、昔はどこでもこの角度が一般的だったのでしょうね。

この二つの資料館に入っていると時間は14:10になってしまい、14:21の列車に乗らないといけないので急いで駅まで戻ると、あのおじさんがいて「よう会うな」と言われました。おじさんも私に気が付いていたようです。おじさんは王子から来ており、帰りは関からずっと一緒で、年齢を聞くとなんと77歳。でもそんなお歳には全く見えません。60代後半から70歳くらいだと思っていましたからびっくりです。

関14:21 ⇒ 加茂15:35<亀山始発、加茂行>

おじさんは、加茂から快速で王子まで帰る予定でしたが、列車のタイミングが合わず木津まで一緒でした。

加茂15:39 ⇒ 木津15:46<加茂始発、奈良行>

木津駅で10分あるので、二人で外に出て一服して木津駅でお別れしました。

木津15:56 ⇒ 京橋16:52<木津始発、新三田行>

松井山手に停まったのは覚えているのですが、それからウトウトしてしまい、急に人の乗り降りが騒がしいので「えっ京橋!?」と思い飛び降りたら「四条畷」で、再び電車に飛び乗りましたが、混んでいて結局京橋まで立ったまま。おかげで目が覚めました。

この日の乗車時間は昨日の半分以下で4時間半でした。

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