旅の日記

福知山線廃線跡を歩く

2017年3月25日(土)

昨年、京阪電車旧軌道跡を歩いた友人と、今回は1986年の電化に伴い、線路の架け替えが行われて廃線となった福知山線の廃線跡を歩くことになりました。

廃線後は長く近隣の人たちなどに、春は桜、秋は紅葉などを楽しめることからハイキングコースとして親しまれていましたが、JRの私有地であり、公式なハイキングコースではなく黙認の形となっていました。しかし、鉄道遺構などの老朽化も進み、コース上に危険な個所もあるため、昨年(2016年)5月26日から立ち入り禁止にして整備を行い、約半年後の2016年11月15日に正式なハイキングコースに生まれ変わりました。

JR生瀬駅

 

3月25日(土)11:30に「生瀬駅」で待ち合わせです。

因みに線路架け替え前の駅は、現駅よりも武庫川に近く、また宝塚寄りにありました。

 

 

生瀬駅で無事合流し、ハイキングコースに向かいますが、工事などをしており若干道を間違えましたが、無事に生瀬側のスタート地点に到着しました。桜の見ごろにはまだ早いので、人出は多くはありません。

 

 

 

歩き始めてしばらくすると、「60  300R」の表示があり、その少し先に最初のトンネルが見えてきます。

 

 

 

入口近くではお弁当を食べているグループの姿もありました。少し見にくいですが、118.3mと表示されています。

トンネル1トンネル1

トンネルの中には照明設備がないので、懐中電灯がないと足元が見えません。トンネル内も枕木が残っており、バラストもあるので注意して歩かないと足を挫く可能性もあります。

枕木跡

 

枕木跡は数か所で残っています。

 

 

 

 

途中の渓流で、有志が集まっての練習中か、あるいは講習をしているのか定かではありませんが、カヌーをしている人たちがおりました。ここまで、どうやってカヌー本体を運んで来たんだろうかと考えておりました。担いできたんでしょうね。

 

さらに進んでいくと幾つ目かのトンネルの手前に枕木が積み上げられていました。

<240×20×20>と表示がされていました。

枕木トンネル2

 

トンネル2~3

 

このトンネルの出口を抜けると鉄橋ですが、相当に補強がされています。概してここまでくる途中でも橋はすべて同じ要領で補強されていました。

鉄橋の先には、またトンネルが見えています。

 

鉄橋鉄橋鉄橋

トンネル3

 

鉄橋を抜けた先のトンネルですが、これが最後のトンネルだったように思います。

 

 

 

 

このトンネルを抜けるとこのような道が続き、途中に休憩所がありますが、そのまま歩き続けると<武田尾側>の入り口に出ます。

武田尾側では道路工事をしていました。

 

 

 

駅の入り口手前に<武田尾温泉>への入り口がありますが、以前の武田尾駅はこの辺りにあったんじゃないかと思います。

 

 

 

左の写真が駅への進入路です。

今の<武田尾駅>はトンネル内にあり、改札を抜けて階段を上がりホームに出ると、そこはトンネルの中です。

武田尾駅

 

宝塚方面のホームから宝塚方向を見たところで、ホームの先に見える別のトンネルは、上の右の写真で見ると分かりやすいと思います。

 

 

武田尾駅

 

右の写真は三田方向です。

 

 

 

 

余談ですが

<武田尾温泉>

昭和49年(1974年)4月6日から7日の1泊2日で高校の先輩などと数人で「武田尾温泉」に徹マン旅行をしに来たことを思い出しました。泊まったのは「元湯旅館」という旅館で、「牡丹鍋」を初めて食べたのもここでした。この旅館は今もあります。当時の大阪駅・武田尾間の国鉄運賃は140円でした。

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