2019年5月16日(木)に天皇陛下の即位を記念して、秘仏<准胝観音像>が特別にご開帳されている<長楽寺>をメインに近隣の神社仏閣を回ってきました。Team御朱印の活動は、昨年までは年2回のペースだったのが、今年は既に3回目です。そして令和初の御朱印巡りです。
京阪<祇園四条>から、今回の主目的地<長楽寺>を目指しますが、先ずは<八坂神社>境内を抜けていきます。
八坂神社
八坂神社は昨年の9月に御朱印を貰っているので、お参りだけして通り抜けるつもりでしたが、摂社の<悪王子社>、末社の<大神宮><美御前社>にお参りしました。
悪王子社
「悪」は現代の意味と異なり「強力」と言う意味を持っています。祭神は<素戔嗚尊の荒魂>で、元々は下京区に祀られていたものが1877年(明治10年)八坂神社で祀られるようになりました。下京区には<元悪王子町><悪王子町>と言う町名が残っています。
美御前社
美人の誉れ高い、宗像三女神(多岐理比売命・多岐津比売命・市杵島比売命)が祀られていて、社殿前には神水が湧き出ており<美容水>と呼ばれています。2~3滴肌につければ、肌の健康、心の健康にも。
大神宮
祭神は天照大神と豊受大神で、伊勢神宮の内宮と外宮が一緒になった社です。写真は撮り忘れましたが、社殿前には<御神水>と呼ばれる水が湧き出ています。
長楽寺
今回のメイン<長楽寺>に向かいました。歴代天皇が即位する時にのみご開帳される秘仏<准胝(ジュンテイ)観音像>が、天皇陛下即位を記念して5月1日から公開されており、それを見に来ました。<長楽寺>は<平清盛>の娘<建礼門院>が出家されたお寺です。また、平安時代の創建時は天台宗の別院でしたが、室町時代になって時宗に改まりました。
残念ながらと言うか、当然ながら秘仏や収蔵庫内の写真撮影は不可ですので画像はありません。
大雲院(銅閣寺)
<大雲院>は浄土宗のお寺で、織田信長の子、織田信忠の菩提寺です。敷地内には<祇園閣>があり、祇園祭の鋒を模して建てられたものです。<大雲院>は別名<銅閣寺>とも呼ばれています。通常は非公開なので、周辺から撮った画像しかありません。
高台寺
次は<ねねの道>を通って<高台寺>に向かいました。<高台寺>に至る<台所坂>を上り<台所門>を抜けると<高台寺>の境内です。このお寺は、秀吉夫人北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うために開創したお寺で、<三江紹益禅師>を開山として迎え<高台寺>と号しました。造営時には徳川家康が政治的配慮から莫大な財政援助を行ったので壮麗を極めたと言われますが、度重なる火災で現存するのは<開山堂><霊屋><傘亭><時雨亭><表門><観月台>などぐらいになっています。
<台所門>を抜けると<高台寺天満宮>があり、後述しますが、<東山路傍の触れ仏>の一つ<マニ車>が拝殿を囲むようにあります。
受付で<高台寺><圓徳院><掌美術館>の共通拝観券を購入し、庫裏、方丈と回っていきます。方丈の前庭が<波心庭>で、見えている門は<勅使門>です。
次に中門を抜けて、<開山堂><霊屋(オタマヤ)>へと移動です。<霊屋>には<豊臣秀吉>と<北政所(ねね)>が祀られており、厨子内には木像が安置されています。
次は茶室の<傘亭><時雨亭>に移動です。<時雨亭>は2階建ての茶室で、土間廊下で<傘亭>と繋がっています。
境内の竹林、青紅葉です。紅葉は少し見にくいですが花も咲いています。
拝観経路の出口を出たところに<勅使門>があります。
<圓徳院>へ行く前に、<高台寺>の駐車場から入れる<霊山観音>を先に訪れることにしました。駐車場には高台寺の売店や喫煙場所、トイレなどがあります。
霊山観音
第二次世界大戦の戦没者を追悼するために1955年に建てられた観音像で、歴史はありませんが、その大きさは目を引きます。高さは24メートルあり、観音像の内部には本尊の十一面観音像のほか、十二支それぞれの守り本尊が安置されています。
この後、<圓徳院>より先に<掌美術館>に向かいましたが、後で分かったのですが、<圓徳院>の出口を出たら<掌美術館>がありました。
掌美術館
高台寺とその関連寺院にまつわる宝物が展示されています。蒔絵の調度品などが展示されています。
圓徳院
<高台寺>の塔頭の一つで、北政所が晩年の19年間を過ごした地で、一説には終焉の地と言われています。
この後は、<八坂の塔>を見て<二寧坂(二年坂)><産寧坂(三年坂)>と進んで<清水寺>に向かいます。が、その前に<圓徳院>の裏手に通っている<ねねの小路>を抜けて<石塀小路>に出て、<ねねの道>とは逆側に出ました。
石塀小路
八坂庚申堂(金剛寺)
その後、少し遅めの昼食を摂り<八坂の塔(法観寺)>を目指しましたが、その手前に若い女の子たちで賑わっている場所がありました。後で調べたら<八坂庚申堂(金剛寺)>と言う場所で、インスタ映えする京都の№1スポットと言うことで、修学旅行生の女の子達も「あった!!」と叫んでいました。
下の写真は、この<八坂庚申堂(金剛寺)>の入口から見える<八坂の塔(法観寺)>です。
八坂の塔(法観寺)
臨済宗建仁寺派の寺院で、狭い境内に聳え立つ五重塔は、通称<八坂の塔>と呼ばれて、周辺のランドマークになっています。京都を舞台にしたドラマにも良く出てくると思います。
二寧坂(二年坂)
<八坂の塔>からほどなく進むと<二寧坂(二年坂)>があります。<八坂の塔>からここまでは比較的人は少なかったのですが、<二寧坂(二年坂)>から<産寧坂(三年坂)>へかけて、急に観光客が増えていきます。
産寧坂(三年坂)
<二寧坂(二年坂)>から<産寧坂(三年坂)>方面に向かう道は、たまに人出が途切れる瞬間もありますが、両サイドにある土産物屋にも多くの観光客が入っています。<産寧坂(三年坂)>のとあるお土産屋さんで商品を買ったんですが、レジは二つあるのに、その二組が大量買いのお客で、送り状を書いたりしてなかなか進みません。気が付くと、店の外まで並ぶ行列ができており、ようやく店員さんが気付き、並行してお客さんをさばき始めてようやく買うことが出来ましたが10分ぐらい並んだと思います。が、そのおかげでラッキーなことがありました。<阿闍梨餅>を買おうと思っていたので店に行くと、売り切れの表示。一緒に行った友人が店の人に尋ねると30分から1時間ぐらい後になると言われたので、諦めて帰りかけたら、店員さんが「今届きました!!」って。振り返ると本当に今運び込まれようとしています。前の店でのレジ待ち時間がなければ、買えなかった<阿闍梨餅>でした。
<産寧坂(三年坂)>から松原通に出て<清水寺>に向かいました。
清水寺
近くにある<大谷本廟>には、年2回ほどお参りに来ますが、<清水寺>に来るのは10数年ぶりです。季節によるのかも知れませんが、その時は、こんなに人がいなかったと思います。
轟門(中門)を抜けて回廊を通って本堂に向かいますが人だらけです。本堂に入ってすぐに安置されている<出世大黒天>を写真に収めていると、タイミング悪く、修学旅行の小学生の集団と重なってしまい、さらに混雑に拍車をかけています。 <清水の舞台>も人でごった返しているのでスルーです。
地主神社
本堂を抜けて出ると、左手は<地主神社>で右手に進めば<音羽の滝>です。御朱印をいただいた後、とりあえず<地主神社>に向かいましたが、縁結び特別祈願受付所は16時までで、ちょうど終わるところでした。お稲荷さんだけ拝んで、<音羽の滝>へ向かいました。
奥の院から見た<清水の舞台>ですが、ご覧のように修復工事中で2020年3月までの工期です。
音羽の滝
ここでは何組かの修学旅行生が並び、その合間合間に一般の観光客が並んでいます。眺めてるだけで終わりました。
帰りは空いている<ちゃわん坂>を通って京阪<清水五条>駅に向かい、今回の御朱印巡りは終わりました。
特別編:東山路傍の触れ仏
御朱印巡りは終わりましたが、この東山一帯で「東山路傍の触れ仏」と言うのがあり、1か所<摩利支天>には行きそびれてましたが、7つの仏さんに触れてきました。<三地蔵><布袋><大黒天><牛><マニ車><願いの玉><秀吉・ねねの像>
<マニ車>と<願いの玉>は写真撮り忘れました。