旅の日記

<どこでもドア切符>で弾丸旅行

2020年11月29日(日)から30日(月)の1泊2日で、JR西日本が販売している<どこでもドア切符>で、北陸・新潟方面から博多まで旅してきました。大半は電車の中ですが、新潟県、富山県、石川県、広島県、福岡県、山口県の6県を一応観光してきました。

11月29日

どこでもドア切符は、JR西日本管轄の区間を利用でき、新幹線、特急も乗車でき、指定席も6回まで取ることができます。ただ、2人以上の利用なのと、金、土、日出発の利用だと12,000円ですが、平日出発だと3,000円アップしますので、敢えての日曜出発です。金、土出発だと宿泊費が上がると思います。

今回は旅行業の友人と二人での旅路です。先ずは北陸方面を攻めることにして、大阪駅発7時40分の<サンダーバード5号>で一路金沢に向かいました。

金沢到着後は、北陸新幹線に乗り<糸魚川>を目指します。<上越妙高>までがJR西日本管轄なので、上越妙高まで行っても良かったのですが、後の時間を考えると<糸魚川>になりました。糸魚川は通過はしたことあっても、降りることはなかったので、逆に興味を惹かれました。

北陸新幹線<はくたか560号>で金沢から糸魚川に移動。糸魚川滞在時間は約1時間です。

糸魚川

<日本海展望台(大町展望台)>

この日の天気予報はあまり芳しくなかったのですが、少し雲はありましたが青空に恵まれて穏やかな日本海と北アルプスを見ることが出来ました。駅から歩いて500メートルほどで日本海にぶつかりますが、そこに<日本海展望台>という施設があり、眼前には日本海が一面に広がり、振り返れば北アルプスを望むことができます。展望台には国道8号線をこえるために地下道を通って行きます。

<糸魚川ジオステーションジオパル>

その後は、富山に向かう新幹線の時間まで、糸魚川駅の高架下にある<糸魚川ジオステーションジオパル>に立ち寄りました。ここは<糸魚川ユネスコ世界ジオパーク>の発信基地を兼ね、ジオパークの観光インフォメーションです。入館は無料なんですが、そこそこの展示物があり、特に<キハ52-156>の実車もあり鉄道好きには魅力的だと思います。

糸魚川発12:48発の<はくたか559号>で富山に向かいます。

富山市

富山でも約1時間の観光時間です。遠くまで行けないので、事前に見つけていた富山市役所の展望台を訪れました。市役所は駅から徒歩で10分ほどの距離です。この展望台は無料で開放されており、日曜日も入ることができます。展望台からは北アルプスの眺望を堪能できます。

<富山市役所展望台>

道路を挟んですぐのところに<富山城>があるのですが、戦後に建てられたお城で<富山郷土博物館>になっています。市役所の展望台の後に寄ろうかとも思いましたが、時間的に城内に入る時間はないし、展望台の上から見たので富山城には寄らずに駅に戻りました。昼食を食べようかとも思いましたが、あまり時間もないので結局はそのまま金沢に移動することにしました。

<富山地方鉄道>

余談ですが、現在は<富山地方鉄道>を走っている<京阪電車のテレビカー(旧3000系)>がもしかしたら停まっているかも知れないと思い覗きに行きましたが、残念ながら見ることはできませんでした。

富山発14時17分発の<つるぎ719号>で金沢に向かいました。

金沢市

この写真は朝の乗り継ぎ時に撮ったものですが、戻ってきた14時半ごろにはもっと多くの人出になっていました。金沢での滞在時間は3時間ほどあったので、<兼六園><金沢城><21世紀美術館>など観光する時間はあったのですが、21世紀美術館以外は昔ですが行ったこともあるし、遅くなりましたが、先ずは昼ご飯をと言うことで、金沢の繁華街<香林坊>までバスで移動しました。

香林坊までは出ましたが、土地勘がないので行くべき場所に行けば食べるところはあるんでしょうが、香林坊大和前のバス停で降り、30分ぐらい界隈を歩きましたがこれといった飲食店が見つからず、結局サイゼリアで昼食を済ませました。

そんなこんなで意外に時間がなくなり、駅に戻り土産物屋を物色して時間を潰しました。金沢からは大阪を通り越して広島までの長距離移動になります。

金沢発17時31分の<サンダーバード40号>に乗り、新大阪で<さくら573号>の乗り換えて広島到着は21時44分です。新幹線は指定が取れたのですが、サンダーバードは指定が満席だったために、早めにホームに上がりました。結構並んでいましたが、結果的には自由席の方が空いていて、満席どころか空席も結構ありましたから、満席の指定席に乗るよりは良かったです。

広島市

広島到着後に駅ビルで晩御飯を食べてからホテルにチェックインする予定でしたが、コロナの影響なんでしょうが、通常は23時までの営業時間が22時までになっており、どの店にも入れませんでした。

仕方ないのでホテルまでは徒歩で10分ちょっとですが、途中のコンビニで弁当でも買っていこうということになりましたが、なか卯を見つけたのでここで夕食を取りました。昼も夜も大阪でも食べれる店ですが、それも良しです。

22時半ごろに無事に今日の宿<広島インテリジェントホテルアネックス>にチェックインして1日目を終えました。

11月30日

ホテルで朝食を済ませた後は、原爆ドームと平和記念公園に向かいますが、ホテルすぐ近くの広電<稲荷町>から、<原爆ドーム前>まで乗車しました。

<原爆ドーム>

<原爆ドーム>は現在改修工事中で、周りは足場で囲まれているので、ドーム部分が見えないので少しイメージは異なります。

<平和記念公園>

<平和の灯>裏側からは、前方に<広島平和記念資料館>が見えます。

<広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)>からは、正面奥に<原爆ドーム>がすっぽりとおさまって見えます。平日の朝10時頃ですが、一般の方に加えて、修学旅行生が多く来ており、バス到着後は、<平和記念資料館>の方に向かっていきます。

<広島平和記念資料館>

コロナ対策で、入場人数が30分当たり200人に制限されており、事前予約が必要なんですが、当日も人数制限に達するまでは入場整理券を貰って入館することができます。私は、事前予約がないと入れないもんだと思い込んでおり、ダメもとで行ってみたら、空き人数があれば入館可能だったのです。幸いなことに、10時から10時半の見学時間の括りに入れたので、待たずに入館できました。でも修学旅行生も多くて、入館時間がぶつかると見学がしにくいです。私たちも、入った時は修学旅行生はおらず、一般の方だけだったのでゆっくり見れたのですが、修学旅行生に飲み込まれてからは、展示物もゆっくり見ることが出来なくなり、しばらく休憩して修学旅行生の嵐が過ぎ去るまで待っていました。2014年に東館、本館とリニューアル工事に入り、東館は2017年、本館は昨年(2019年)にリニューアルオープンしています。私は、約30年ほど前に一度来たのですが、その時に比べて、展示が見やすくなっているような気がしました。

館内では写真を撮っていませんが、唯一撮った写真は前アメリカ大統領のオバマさんが広島に来訪し、その際に折った折り鶴の展示物だけです。

<国立広島死没者追悼平和祈念館>

資料館を出た後は、広島駅まで再び広電で戻りますが、その前に<国立広島死没者追悼平和祈念館>に立ち寄りました。階段を降りていくと、平和祈念・死没者追悼空間があり、爆心地である<島病院>付近からみた被爆後の街並みをパノラマで表現しています。周囲の壁には、下方から上方に向け、爆心地からの距離が判り、町の名前や犠牲者の人数が刻まれています。公園内の同じ敷地にあり、入館無料なんで立ち寄られることをお勧めします。

広島駅までは、広電<本通駅>から乗車したのですが、広島カープ仕様の広電が来ました。停車駅のアナウンスを駅ごとに違う選手がしており、面白いですよ。

広島駅12時33分発の<みずほ607号>で小倉まで向かいます。小倉で降りるのは、今回の弾丸旅行の中で、私が唯一希望した<関門トンネル人道>を歩くためで、<新下関>から行くルートもありましたが、新幹線の利便性を考慮して小倉まで出ました。

北九州市

小倉からは、JR九州の鹿児島本線<門司港>駅まで出て、バスで人道トンネルの入り口に行く方法と、時間はかかりますが、小倉駅から西鉄バスで直接人道トンネル入り口に向かう方法があります。料金的には時間はかかりますが、バスだけで行く方が安いのでバスで行くことにしました。小倉から門司港はJR九州線を利用するので<どこでもドア切符>は使えません。<小倉駅入口>というバス停から乗るのですが、このバス停は駅前ではなく、駅から少し離れたところにありますが、5分弱で行けます。

西鉄バスの74系統(和布刈行)に乗り、トンネルのすぐそばにある<関門トンネル人道口>で下車。約1時間のバス旅で小倉市内を満喫しました。下は<小倉駅入口>バス停とバスの車内から撮った<門司駅>です。

<関門トンネル人道>

出発時は5分遅れでしたが、<関門トンネル人道口>には14時34分の定刻に到着しました。

ここからは、海峡沿い近くまで降りることができ、<和布刈神社>もあり参拝してきましたが、写真を撮り忘れてました。

いよいよ、歩行者、自転車専用の人道トンネルを通って山口県の下関まで歩きます。と言っても、トンネルはわずか780mで、門司側から300mの地点が県境です。エレベータでトンネルまで降ります。

下関市

トンネルは、地元の人にはランニングやウォーキングコースに利用されているようで、何往復もしている方など数人いました。トンネル内なら雨が降ってても大丈夫ですよね。

下関側は、あたり一帯が<みもすそ川公園>となっており、<壇ノ浦古戦場>で源平最後の合戦が行われた地であり、源義経と平知盛像が建てられています。少し離れた場所には<下関戦争>時に使われた<長州砲>のレプリカが設置されています。

北九州市

トンネル内を往復して、再び北九州市に戻ってきました。帰りはバスで小倉まで戻らずに<門司港>駅で降りて電車で小倉まで出ることにしました。

<門司港>駅は<関門トンネル>が開通するまでは、下関との間を<関門連絡船>でつなぎ、九州の玄関駅でした。今も鹿児島本線の起点駅ではあります。駅舎は重要文化財に指定されています。

小倉まで戻って、新幹線に乗り換え、今回の最終訪問地<博多>に向かいました。

福岡市

博多では2時間半ほど滞在できますが、先ずは腹ごしらえです。博多に来たら、博多ラーメンと言うことで、博多駅のDEITOS2階にある<博多めん街道>に。ここには博多市内の有名ラーメン店12店舗が軒を並べていますが、大阪にも3店舗出店されているのですが、食べてみたいと思っていた<一幸舎>に入りました。<一幸舎>の本店は博多駅の近くにあるのですが、<博多口>の方になるので、<筑紫口>側に用があったので<博多口>に戻るよりはと言うことで<博多めん街道>になりました。お腹が空いていたので写真を撮るのも忘れて食べてしまいました。食べ終わった後の写真は撮りましが、丼だけではイメージがわかないので掲載しません。

その後、博多駅前のイルミネーションを見学。

この後は、博多駅の屋上にある広場にあがりました。明るいうちに上がれば見つけていたかも知れませんが、暗くて広場全体を見てないので見落としていましたが、列車の展望スペースがあったり、<つばめ電車><くろ電車>というミニ電車が走っています。またここには、<鉄道神社>がありますが、暗かったので画像はあまりよくないです。

さらに展望デッキが一段高くあり、博多市内を一望できます。福岡空港を発着する飛行機も見ることができます。飛行機の発着は夜の方が見やすいかも知れません。

最後はお土産店などを物色して、博多発19時25分の<みずほ612号>で新大阪まで戻ってきて、1泊2日の弾丸旅行を終えました。

総括として、<どこでもドア切符>は12,000円で、途中下車と言うことを加味して運賃計算および指定席を3回とった分で合わせて43,700円分を利用しました。また、移動距離は、大阪⇒糸魚川(399.2km)、糸魚川⇒広島(737km)、広島⇒博多(280.7km)、博多⇒新大阪(622.3km)となり、総移動距離は2,039.2kmとなりました。12,000円で4倍近くを利用できました。

JR九州、JR四国管内も利用できる3日間18,000円の切符もあります。どこでもドア切符は、残念ながら2020年12月17日で販売終了となります。利用は12月25日まで可能。また、このようなチケットが販売されたら利用してみたいと思います。

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