旅の日記

道東の旅

道東の旅(釧路湿原・厚岸・納沙布岬・春国岱・野付半島・羅臼・知床横断道路・知床五湖・宇登呂・網走監獄)

仕事で知り合った、かれこれ40年位の付き合いになる友人と二人で、2020年の5月に行くはずだった<道東旅行>にやっと行くことが出来ました。2020年、2021年とコロナで飛行機が飛ばず、三度目(三年目)の正直です。ただ、メインの目的地に知床が入っていたので、直前に起こった知床観光船の事故があり複雑な気持ちではありましたが、2年前から先延ばしになっていた計画なので決行しました。

往路は関空から釧路空港(たんちょう釧路空港)へ、復路は女満別空港から関空へのルートです。大まかなルートは、釧路空港⇒釧路湿原⇒厚岸⇒納沙布岬⇒(根室泊)⇒春国岱⇒野付半島(最初の予定にはなかった)⇒羅臼⇒知床五湖⇒カムイワッカの滝(道路がまだ閉鎖中で行けず)⇒(ウトロ泊)⇒オシンコシンの滝⇒天に続く道⇒海洋センター(当初予定にはなし)⇒網走監獄(博物館)⇒女満別空港

2022年5月19日(木)

関空を11:15に飛び立ち、ほぼ定刻で釧路空港(たんちょう釧路空港)に到着して、レンタカーを借りて先ずは<釧路市湿原展望台>に向かいます。

釧路市湿原展望台

空港から約20分走って到着。先ずは腹ごしらえと言うことで、展望台1階にある<憩っと>と言う名のレストハウスで昼食。時間も14時頃になっていたので、お客さんは我々だけです。メニューを写真に撮るのを忘れてましたが、おすすめのエゾシカの肉を使ったミンチカツカレーを注文しました。カレーの味で肉の臭みは全く感じませんでした。

食事のあと、一周約2.5kmの遊歩道を歩きました。途中にはサテライト展望台もあります。

約40分ほどかけて一周しましたが、そこそこのアップダウンもあり、暑くて途中からTシャツ1枚になって歩いてました。次は、厚岸に行って牡蠣を食べます。約1時間の移動です。

道の駅厚岸グルメパーク(厚岸味覚ターミナル コンキリエ)

道も空いていたので、16時30分頃に到着するも、予定していた<厚岸漁業組合直販店エーウロコ>は16時までの営業時間で入れず。来る途中にあった<道の駅厚岸グルメパーク>へ行き、2階にある<炭焼 炙屋>さんへ。市場にある食材を選んで店内に。牡蠣は焼牡蠣と生牡蠣の両方をいただきましたが、生牡蠣は写真を撮るのも忘れて貝殻しか写ってません。

生牡蠣はレモン汁だけで食べる方が美味しかったです。晩御飯は<根室花まる本店>で食べるので、軽めに食べただけですが、夜にお寿司食べる予定じゃなければ、もう少し食べたかったです。

次は、納沙布岬で本土で一番早い日の入りを見に行くのですが、この日の日の入り時間は、18時39分57秒です。現在17時20分です。ここから、約100kmありますので時間的に少し厳しいかも知れませんが、日の入り目指して走り出しましたが、濃霧が立ち込めてきてます。

納沙布岬

ずっと濃霧の中を走り続けて、何とか日の入り時間の1分前に着きましたが、濃霧で日の入りなんて見えません。残念ながら歯舞群島も見えません。

昼間釧路湿原を歩いているときは、半袖1枚で十分だったのに、陽が沈み、濃霧と風の影響もあり半端なく寒いです。ダウンジャケットを持ってきてましたが、車に乗ってるときは快適だったので、外がこんなに寒いとは思わず、Tシャツの上に薄手のウインドブレーカーを羽織っただけでは耐えられない寒さです。

四島のかけ橋

この後、まだ薄明るいので、<四島のかけ橋>を見に行きました。ここでは、ダウンジャケットに着替えて寒さ対策はしました。濃霧で海も良く見えません。

寒いので、早々に引き上げて今日の宿、イーストハーパーホテルに向かいました。チェックインをして荷物を部屋に置いて5分ほどでフロントに集合して、今日の締めくくりである<根室花まる本店>に向かいました。このホテルから歩いて5分ほどです。

根室花まる本店

営業時間は21時までです。19時50分頃に店に着きましたが、平日のせいもあるでしょうが、先客は3組ほどで空いてます。

他にもお吸い物も含めて何品か頼み、一人当たり約3,300円くらいで堪能しましたが、心残りはホタテが売り切れで、ホタテを2つ重ねた、2階建てほたてが食べれませんでした。

ホテルに帰る途中でコンビニに寄って、明日の朝食を買って帰りました。

2022年5月20日(金)

7時15分にホテルを出て、根室駅と根室港に寄ってから春国岱に向かいました。

根室駅

根室本線(花咲線)の終着駅で、有人駅としては最東端にある<根室駅>です。実際の最東端駅はお隣の<東根室駅>ですが、ここは無人駅です。

根室港は良い写真がないので掲載しません。

次は春国岱に向かいます。約20分ほどの距離です。

春国岱

駐車場のような場所はありますが、整備はされていません。ラムサール条約に登録されている、オホーツク海と風連湖の間にある全長約8km、最大幅1.3kmの細長い島ですが、野鳥の聖域と呼ばれている場所です。

木道を歩き始めましたが、あちこちに傷みがあり、補修が行われていたり、そのままの場所もあったりです。本当は木道をずっと歩きたかったのですが、途中で木道が落ちて修復工事が行われており先へ進むことが出来ませんでした。

駐車場に戻り、風連湖で漁をしていた人に聞くと、この冬は氷が多くて木道を圧迫して破損してしまい修復工事をしてるそうですが、初めてのことではなくけっこうあることみたいです。維持管理するのも大変ですね。

ここで、2時間ほど過ごすつもりでしたが、時間が余ったので行く予定にはしてなかった<野付半島>に行くことにしました。45年ぶりに行けることになりました。そして思わぬ出来事も。

ただ、その前に北海道の友人らがお勧めする、道の駅おだいとうに寄って、濃厚バニラソフトクリームを食べていくことにします。

道の駅おだいとう

駐車場の一角に北方領土への思いを馳せた像が設置されていました。

野付半島

車で行ける、道道950号線の起点まで行きました。車を止めて、野付埼灯台まで行くことも出来ましたが、引き返して野付半島ネイチャーセンターまで戻りました。

この野付半島ネイチャーセンターを起点に、<トドワラ>見学に行くみたいですが、40数年前にはなかった施設ですし、当時は船で半島に渡り、船で戻ったことだけを覚えています。

次の画像は、1977年のトドワラの写真です。

野付半島ネイチャーセンターを後にして、野付半島のちょうど中央辺りに<ナラワラ>の展望場所があるのですが、そこで車を止めていると、ロケ隊が入ってきました。車から降りてきたひと際目立つ男性を見ると速水もこみちでした。私は知らなかったのですが、友人が知っていて、速水もこみちの<頂!!キッチンカー>と言う番組があるみたいで、そのロケでここに来たみたいです。

写真はぼかしてますが、左端に立っているのがご本人です。

この後は、昼食を摂るために道の駅羅臼に向かいます。

途中で標津町にあるセイコーマート(北海道発祥のコンビニ)によって、メロンモナカと焼きたてのメロンパン を購入して小休止。メロンソフトは前に札幌で食べたので、今回はモナカを買いました。メロンパンは焼いてからそれほど時間がたってないようで、まだほんのり温かくて美味しかったです。

道の駅知床・らうす

12時20分頃に道の駅に到着しました。先ずは、お土産物を買うために羅臼漁業協同組合が運営する海鮮工房(右端の建物:見た目は3棟ありますが、中で繋がっています)に寄った後、一番手前のらうす海鮮市場の2階に入っている<知床食堂>さんに入りました。

うに丼、いくら丼などはそそられますが、昼食としては高いし、各種の焼き魚の定食などもありましたが、ラーメン好きの私は目に留まった<羅臼昆布羅ーめん>をチョイス。友人は意表をついて<ホッケフライバーガー>を頼みました。

麺は昆布麵で、スープは昆布と鮭節から作られた海鮮ラーメンですが、スープが抜群に美味しかったです。

腹ごしらえも出来たので、知床横断道路でウトロ側に抜けます。知床横断道路は冬季は通行止めで、今年もゴールデンウイーク前の4月28日から通行できるようになりました。ただ、当面は夜間凍結の恐れがあるので、通行できる時間帯は9:30から16:00までになってます。

知床横断道路:知床峠

ところどころに雪が残っていますが、路面は全く問題なしです。途中にある<熊の湯>にも寄りたかったけど入りませんでした。もし、また行く機会があれば寄ってみたい場所ですね。

横断道路の中間点あたりに、羅臼岳に一番近いと思われるところに<知床峠展望台>があります。

この後は、知床五湖に向かいます。が、<知床五湖フィールドハウス>に向かったつもりが、着いたのは<知床自然センター>でした。ナビで電話番号で検索するとこの場所に到着してしまいました。

知床自然センター・フレペの滝

建物に入って間違いに気づきましたが、ここで知床五湖の小ループ(15時30分の枠)の予約をすることができました。それと、事前の勉強不足で<カムイワッカの滝>は5月末まで道路がまだ通行止めになっていることを知りました。楽しみにしていたのに残念です。

まだ14時ですし、ここから<知床五湖フィールドハウス>までは15分ほどで行けるので、少し時間があります。ここでの観光を聞くと<フレペの滝>の滝までなら往復で40分位と言うことなので、ちょうど良いぐらいの時間潰しになりますので、<カムイワッカの滝>の代わりに<フレペの滝>まで行ってみることにしました。

展望台から見えるのですが、正面からは見れません。写真はないですが、切り立った断崖で、海鳥の生息地になっています。落差は100mほどあり、川から連なる滝ではなく、雪解け水や湧水が断崖の割れ目から流れ落ちる珍しい滝です。水量は少ないですが、そのせいで別名<乙女の涙>とも呼ばれています。

途中でエゾシカの群れもいましたよ。写真では分かりにくいかも知れません。エゾシカと言えば、昨日納沙布岬からホテルに向かう濃霧で見通しの悪い中、目の前をエゾシカ4頭が横切りドキッとさせられました。

知床五湖フィールドハウス・知床五湖

予定通り、約15分ほど到着しました。

知床五湖を見るには、無料で自由に見学できる高架木道(往復約1.6km)で行くコースと、事前にレクチャーを受けてツアーガイドの引率で地上遊歩道で回るコースがあり、地上遊歩道のコースはさらに大ループコース(1周約3.0km)と小ループコース(1周約1.6km)に分かれています。ガイド料は大ループが事前予約と当日予約で料金は変わるようですが、5,000円前後から6,000円で、小ループは当日予約も事前予約も同一料金の3,500円です。大ループは五湖⇒四湖⇒三湖⇒二湖⇒一湖の順に回り、小ループは二湖と一湖だけを回るコースです。一番大きい湖は二湖です。

知床自然センターで事前に予約をしていたので、レクチャーを受けて出発です。途中で熊に遭遇する危険があれば、ツアーは中止になります。熊の目撃情報は多く、危険度の大小はありますが、ほぼ毎日のように出没しているようです。

地上遊歩道はレクチャーを受けた人だけが入れるようになっていて、フィールドハウスを抜けたこの場所からしか行けません。環境保護のため靴底の汚れを落として出発です。

二湖

二湖に出るまでの途中で熊の爪痕があったり、エゾジカの冬毛が落ちているのが見受けられました。出発時から小雨がぱらついていたのですが、二湖に向かう途中から本格的に雨が降り始めました。事前に合羽を着ていたので、上半身は濡れませんが、足元はそうはいきません。靴はびしょ濡れになりました。

一湖

ここまでが地上遊歩道で、一湖の展望所を過ぎると高架木道になります。この辺りまで来ると雨脚は弱くなってました。

高架木道を歩いてきた人はここまで来れます。この時もツアーの団体が歩いてきてました。知床五湖フィールドハウスに戻るまで、予定時間の1時間半ほどで回ってきました。この頃には、雨もやんでいました。

カムイワッカの滝へ行けなくなったので、泣く泣く今日の宿ウトロにある<いるかホテル>に向かいましたが、まだ明るくて時間に余裕があるのでウトロの中心街に寄っていきます。4月23日にあってはならない遊覧船の沈没事故もこの港から出港して、楽しいはずの旅行を一瞬にして悲惨な姿に変えてしまいました。事故を起こした会社も見てきましたが、あってはならない事故です。明日は、献花台の置かれている斜里町の海洋センターに行く予定ですが、港でも黙祷をしてきました。

ここでも写真を撮ってますが、掲載するには忍びませんので控えます。

いるかホテルにチェックインして、30分ほど休憩して晩御飯を食べに行くことになりましたが、ホテルのご厚意でお店まで車で送ってもらうことになりました。ホテルから一番近い飲食店で、歩いても800mほどの距離ですが助かりました。帰りも電話を貰えれば迎えに行きますよと言われましたが、歩いて帰りました。

波飛沫

何品か頼んで、締めはまたラーメンを食べました。

いるかホテル

写真は、翌日の朝に撮ったものですが、アットホームなくつろげるホテルでしたよ。ラウンジでは自由にくつろげるし、食材を買ってきてキッチンで自炊することもできます。宿泊者専用の冷蔵庫もありますので長期滞在するにもぴったりです。部屋の写真を撮り忘れてましたが、お勧めのホテルです。興味ある方はこちらを見てください。http://www.iruka-hotel.com/index.html

2022年5月21日(土)

窓から差し込む日差しがきつくて目覚めてしまいましたが、知床連峰の向こうに朝陽が登ってます。

コーヒーは自由に飲むことができますので、前日に買っておいた朝食を部屋で食べずにラウンジでいただいた後、食後のコーヒーを飲んで寛ぎました。

今日は女満別空港から12:05のフライトですので、ホテルを出た後は、<オシンコシンの滝><天に続く道>献花台のある<海洋センター><網走監獄>を回って空港を目指します。

オシンコシンの滝

ホテルを出て10分ほどの距離でした。道路のすぐ横にあり、駐車場に車を止めて車外に出たとたんに滝の音が聞こえてきます。

動画はこちらからどうぞ ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=wf9K873t0mo

<天に続く道>を走って斜里町にある<海洋センター>に向かいます。

天に続く道

写真で見るよりも、実際に見ると本当に真っすぐに道が伸びていますが、ただ走ってみると、1か所だけ少し膨らむ場所がありますが遠目からみると直線です。

動画はこちらからどうぞ ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=4SkdhGDSkmo

28.1km続く直線道路ですが、終点の<裏天に続く道スタート地点>までは行かず、10kmほど走って斜里町の海洋センターに向かいました。

献花台の置かれている<海洋センター>は9時開館ですが、入口の張り紙を見ると、8時45分から献花で訪れた人は入れるようで、逆に海洋センター自体は臨時休館になっているようです。8時20分頃に着いたので、時間を潰すために近くのコンビニに立ち寄りました。

数多くの献花があり、ただただ手を合わせて黙祷するだけです。外に出たら、読売新聞の記者に取材を受けました。記者さんに聞くと、ここに献花台が出来た理由は発見されたご遺体がウトロでは安置できる施設がなく、この海洋センターに安置され、それを知った人が通りすがりに手を合わせる姿が多くあったので、献花台を設置することになったとのことでした。

気を取り直して、博物館になっている網走監獄に向かいますが、その前に間違って、現役の網走刑務所にも行ってきました。

博物館 網走監獄

網走監獄は、網走川と石北本線の間を走るのですが、網走監獄方面への進入路が油断してると分かりにくいです。見落としていて、ユーターンしてきました。

中へ入りたかったのですが、平均2時間ぐらいは見学時間がないとゆっくり見れないようですし、ここから空港への移動時間も加味すると、1時間も滞在できないので、外から見るだけですませました。

レンタカーを返して空港で昼食を食べる予定にして網走監獄とお別れしましたが、女満別空港の少し手前にある<道の駅メルヘンの丘めまんべつ>に入って食事することになりました。今回の北海道での最後の食事です。

まだ開いている店が少なく、ほのかさんでカレーうどんとライスのセットにいももちを頼みました。開いてれば、隣のシャッターが半開きのしじみラーメンを食べたかったです。

レンタカーを返却し、搭乗時間にちょうどいい感じでチェックインして、待ち時間がほぼなしで搭乗して関空に戻りました。2泊3日の道東の旅でした。

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